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あらいぐまラスカルの功罪

子供の頃、あらいぐまラスカルはとても大好きなアニメの一つだった。
動物好きな私にとって犬、カラス、アライグマを飼っている主人公はあこがれでもあった。
最終回のラスカルとの別れも涙脆い私は号泣して見ていたものだった。

大人になって、いろんなことを知って、このアニメが問題いっぱい含んでることに気がついた。

日本では捨て犬、捨て猫が耐えない。
それどころか、アライグマ、ワニ、亀などの特殊な動物まで捨てられて、野生化し問題をおこしている。
これは保健所へ連れていくと殺処分されるから、捨てたほうが幸せって間違った考えもあるのだが…
そもそも飼った動物を最後まで面倒見ないことに問題があるんだけど。

でも、飼えなくなった動物を自然に帰せば幸せになるって間違いを植えつけた一因にあらいぐまラスカルの存在もある気が最近してきたのだ。

主人公は大人になってアチコチで問題を起こすラスカルを森に帰す。
帰すとは聞こえが良いが、ようは捨てたのだ。
物語は森に帰るラスカルを仲間のアライグマが迎えにきてメデタしメデタしで終わる。
けれど、現実のラスカルは森で生活することは不可能だ。

まだ親を殺され乳飲み子で拾われたラスカル。
人間に授乳され、野生に帰る訓練もせずペットとして飼われたラスカルが
森で暮らしていけるわけがないし、アライグマと生活したことのないラスカルを仲間が受け入れるはずもない。

とんでもないファンタジーなのだ。

このアニメをみてアライグマを飼い、捨てた人も多いのではないだろうか?
物語も可愛い時だけ過ごして、手に負えなくなったら捨てているのだ。
ここは日本だけど、森に帰せば大丈夫なんて安易に考えた人も多い気がする。

犬も猫もアライグマも、一度人間と暮らした動物たちは、野生では生きていけない。
最後まで面倒見る。ヒョリを傍に、改めて決意する。